野川に氾濫危険情報の発表相次ぐ 早急な河川整備と対策強化を要望

<野川に氾濫危険情報発表>

この夏 ニュース速報に狛江市民は驚きました。

7月31日夕方、8月6日深夜、8月30日未明の3回にわたって野川は上流の三鷹市・大沢池上で氾濫危険水位を超え、河川を管理する東京都が氾濫危険情報を発表。 ニュース速報として狛江市民に伝えました。幸い3日間とも短時間で氾濫危険水位を下回るようになり 狛江市に被害は発生しませんでした。

しかし7月31日と8月6日の雨は事前の予報などない想定外の事態。かつては夕立と呼んでいた雨は今やゲリラ豪雨と名前を変え、私たちの安心安全を脅かすようになりました。 市民の皆様の不安を解消したい。私は狛江市を野川の現状を第3回定例会一般質問で確認し、水害対策の強化を要望しました。


<野川はどの程度の雨に耐えられるのか>

狛江市内の護岸が対応できるのは時間あたり50ミリの雨だと判明しました。狛江市を流れる部分の野川では河床の掘削や川の流れをスムーズにする改良工事を行い、時間あたり50ミリの雨に対応する護岸整備が完了しました。市ではさらに65ミリの雨に対応できるよう東京都に対策を求めています。

しかし毎日のように全国各地で発表される「記録的短時間大雨」は一時間あたりの降雨量が100ミリを超えています。大雨のレベルが違います。線状降水帯が野川上空に停滞しただけで洪水の危険性は高まります。

一時間50ミリを超える降雨へ対応するために河川には「調節池」が設けられています。野川には8か所設置する計画ですが現状、3か所しかありません。小金井市に2か所。三鷹市に野川大沢調節池があるだけで狛江市周辺にはまだ一つもありません。私の質問で東京都は野川の小田急線と京王線の間の区間に調節池の設置を検討していることがわかりました。ただ調節地建設のためには土地の取得や工事に長い時間がかかります。即効性のある対策ではありません。

<災害発生に一人一人が備えよう>

野川のこうした現状を踏まえると私たち狛江市民は一人一人がいざというときに備え準備することが必要だと痛感します。洪水ハザードマップには皆様がお住いの地域の危険性が示されています。このマップは一時間153ミリという大雨を想定して作られています。https://www.city.komae.tokyo.jp/index.cfm/42,62393,c,html/62393/20240802-175550.pdf

大雨警報や河川の氾濫危険情報が発表されると どうしても川の様子が知りたくなります。決して川には近づかず河川の状況は川に設置されたカメラで確認してください。

▼狛江市内の野川の様子はこちらから。東京都が東野川に設置したカメラで現在の水位が確認できます。YouTubeです。 https://www.youtube.com/watch?v=cf4qhdsaY7A

▼多摩川は国土交通省の川の防災情報のHPから。

狛江市東和泉小田急線橋りょう付近のカメラで確認できます。https://www.river.go.jp/kawabou/mb/tm?zm=16…

▼コマラジでは不安に感じる市民の皆様に詳しい情報をお届けする災害放送を行っています。独自の取材で市民の皆様の不安を解消するため7月31日の夕方も実施しました。

>小木哲朗 -狛江・生活者ネットワーク

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