男性は女性に比べて地域のコミュニティに参加するのが下手。定年退職後は社会との接点を失い 心身の健康を害する人もいる。悩みを抱えても誰にも相談しない。いらいらして家族にも迷惑をかける。
狛江市にも男性向けの「サードプレイス」をつくってほしいという現役ビジネスマンからの要望を受けて一般質問を行いました。
<男性向けのサードブレイスづくり 新たな中央公民館に期待>
「誰かにあいたいなあ」‥思い立った時にたずねることができる。それこそがサードプレイスの意義ではないでしょうか。ところが市が運営する多世代多機能型交流拠点などの開館時間は平日午後5時まで、土日は閉館。会社員の男性は利用しにくくなっています。
現在改修工事中の中央公民館が来年完成します。夜10時まで開館する新公民館では団体登録をすれば居場所づくりにも公民館を利用できるとのことです。男性のための居場所づくりに関心のある市民を育てる講座、団体活動による男性を意識した居場所づくりなどが新たな公民館の顔になるといいですね。公民館にはかつて簡単でおいしい料理を学び仲間づくりを行う「男の料理教室」を実施していましたが、現在は実施されていません。男性向けの「サードプレイス」誕生に期待します。
全国各地で居場所づくりの講座を行う木下紫乃さん。慶応大学卒業後2000人におよぶビジネスマンの背中を押してきました。現在は見知らぬ人どうしが気軽につながる場を提供する「スナック引きだし」を赤坂で運営。昼間に本物のスナックを借りてビジネスマンのサードプレイスを作っています。(公民館ではお酒の提供は無理ですが)
男性は自分で居場所を探したり 人に自分の気持ちを打ち明けるのが女性に比べてうまくありません。昨年から市が開設している「こころのカウンセリング」でも男性からの相談はわずか3件。特に定年退職後の男性は 会社との関係がなくなると居場所を見つけることに苦労する方が多いのです。
<元気になりたい人に出会いの場を 狛江市の試み>
市は高齢者交流促進事業を実施しています。一人暮らしや転入後間もない方などお知り合いが少ない方を意識してお声がけし、張り合いができて元気になりたい人の出会いの場を設けています。街歩きの講座を2コース設け、年間を通して継続的に活動を行いました。男性4名 女性17名が参加したそうです。
<生きがいを作り出す「マッチング事業」>
狛江市は高齢者の社会参加と地域貢献による生きがいづくりを目的として、「高齢者就労的活動マッチング事業」を昨年始めました。新しい仕事を見つけたい人、ボランティア活動をやってみたい人などそのひとのニーズにあわせて新しい出会いを作り出す試みです。
<広報活動の強化を要望>
ご本人と家族の幸せづくりのためにも市には男性を意識したイベント実施や施設づくりをさらに強化していただきたい。「広報こまえ」をはじめ 市の広報活動の中でも特集を組むなどの「マッチング」への積極的な取り組みをお願いしました。
<ほこみちを利用した「オープンカフェ」にも期待>
パリなどヨーロッパでは人々の癒しの場になっている屋外のオープンカフェがサードプレイスとして人気です。 狛江駅北口で始まった「ほこみち」の制度を活用すれば公道での実施も可能とか。
開放的な空間でふと自分の時間を取り戻したり、気心の知れた仲間と楽しくおしゃべりしたり。素敵な空間が狛江に生まれることを期待します。