市民のご相談を解決しました。
多摩川河川敷に面した新築住宅予定地に2023年6月、仮の電柱がたてられました。多摩川側の市道に面した私有地上に立っています。このエリアは街灯にも地下から電力が供給され、多摩川沿いに電柱はほとんどたっていません。そこに突然立てられた2本の電柱。場所は狛江市にお住いだった著名な作家の逝去に伴い売却された空き地です。
近隣にお住いの方は防災と景観上の観点により電柱の撤去を求める要望を東京電力に提出し、あわせて私や狛江市役所に相談がありました。先日、東京電力との話し合いに私も立ち会い、下記の観点から無電柱化をお願いしました。
- 電柱がたてられたのは災害の危険性も懸念される多摩川に面した場所であること。
- 多摩川は市民にとっても憩いの場所となっており景観上の観点からも無電柱化が望まれる。
- 新住民の方にとっても電柱はご近所トラブルの原因になりやすい。
現在、日本では台風や地震などの災害時に、電柱が倒れたり、電線が垂れ下がったりすることを防ぐため 既存の電柱を地下に埋設し電気や通信用のケーブルを地下に通す工事が各地で行われています。狛江市でも電力中央研究所前の都市計画道路と狛江通りなどで実施されています。
一方、多摩川に面したエリアではこれまで電気を河川から離れた場所にたてられた電柱から引き込むようにしてきましたが他の方の敷地をケーブルが通ることが多く、東京電力では多摩川に面した側からの電力供給を考えたいとのことでした。
我々の要望を受けて東京電力は新築住宅の土地所有者である建設会社と協議を行い、 地下を通して多摩川側から新築住宅への電力を供給する方針を決定していただきました。ただし住宅工事の際は仮電柱を使用したいとのことで近隣の方も了解しました。
時代の流れに沿った結論になりほっとしております。