いつまでたっても終わらない道路工事への疑問  第3回定例会一般質問「市民へ見える化」を要望 

喜多見駅に近い電力中央研究所前の道路「調布都市計画道路3・4・16号線」では長期間、道路工事が行われています。道幅を広げる工事が終わったと思ったら、今は電柱をなくし電線を地下に埋める工事が行われているそうです。いつまでたっても終わらない工事の内容、ご存じでしたでしょうか。

長期間にわたり通行に制限がかけられているこの道路。近隣にお住いの方は不便さを強いられているだけでなく長引く工事による振動に悩まされ続けています。自宅の壁にひびが入ってしまった方もいらっしゃいます。それになのに住民に対する工事の詳しく丁寧な説明は個別には行われていません。そこで第3回定例会の一般質問を活用しこの長期化工事の謎に迫ってみました。

  • 「長期化する工事の謎」長期化は道路拡幅工事終了後に始まった無電柱化工事が理由でした。電柱を撤去するためには地下に電線共同溝を掘り電気と通信用の電線を地下に埋めなくてはいけません。その前にすでに地下に埋設されている水道管 下水道管 ガス管などを整理する必要があります。
  • 安全性を確保するためそれぞれの工事を別々に行う必要があり200mの区間で通常7年、「調布都市計画道路3・4・16号線(電中研前)区間では歩道の両側にある電柱をなくすため9年もの時間がかかるそうです。工事終了予定は令和9年3月とのこと。工事内容は小田急線高架下に近い工事区間の南端に看板が設置され説明が掲載されています。さらに近隣住民にはビラを配布したと市は説明しますが 私が住民の方々にうかがった範囲内では工事内容を詳しく知らない方が多くいらっしゃいました。

「休工期間が長く工事が行われていない謎」 住民の不満は工事が行われている様子が見えにくいこともあげられます。たとえば8月は2週間にわたってご近隣の皆様へと書かれた看板のスケジュール表に「休工」の札が貼られていました。滅多に工事が行われていない印象を受けます。この件について市の整備課に質問すると「現場の作業期間内であっても緊急性のある他の工事現場の兼ね合いで作業員が確保できないこともありますので、現場の安全性を確保したうえで、一時的に「休工」になる可能性は考えられるところでございます」という回答が返ってきました。

ちなみに令和5年度予算額は南側歩道に設置する電線共同溝工事で1億1,704万円となっています。この額が高いのか安いのか 一概には判断できませんが 1億を超える額が費やされていることは事実です。市民の税金が使われている以上、工事内容の市民への「見える化」は必要です。情報発信の方針について市に尋ねると「市で発注する道路工事等の情報は現在、市ホームページを活用して、年2回、半年ごとに掲載しております。その他につきましては、工事ごとではなく市域全体に発信する情報内容、必要性等を整理したうえで、周知を工夫していきたいと考えております」との回答でした。

市民に身近な情報がきちんと届く市政であってほしいと願います。

>小木哲朗 -狛江・生活者ネットワーク

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