「小木さんの声に癒やされた。不安が解消できた」 -2022年3月の狛江大停電では深夜2時間の緊急放送
3月17日に宮城・福島で震度6強を記録した地震では震源地から遠く離れた狛江市内でも6600世帯で大規模な停電が発生。
私は深夜0時にコマラジにかけつけ最後の1世帯の停電が復旧するまで2時間にわたって放送を続けた。
お知り合いのみなさまからLINEなどを通じて情報収集を行い生電話をつないで最新情報を生放送。
多くのリスナーから「小木さんの声に癒された」と励ましの言葉をいただいた。
コマラジは狛江市から委託を受けて災害発生時に緊急放送を行うことになっている。
3年前の東日本台風、去年の台風8号の際にもコマラジは狛江市独自の気象災害情報を放送した。
だが448世帯が床上床下浸水の被害をうけた東日本台風では被害者の方々から「浸水被害が起き始めた時、狛江市に問い合わせても適切な回答をいただけなかった。自宅から避難所に移動すべきなのかどうなのか。どこの避難所が開設されているのか、判断する情報もなかった」とのお話をうかがった。
猪方、駒井、西和泉地区には現状ではコマラジの電波が届きにくい。
コマラジの放送がくまなく狛江市内にきちんと届く。
同じ情報がSNSでも発信され市民の不安を解消する情報が的確に発信される。
東日本台風の教訓から避難所運営面や災害対策面では狛江市の防災体制は大きく進歩した。
しかし情報発信の分野は市民の安心安全を完全に守るにはまだまだ不十分。
今や待ったなしの状況だ。